2012年4月25日水曜日

「期待して待つ」ということ


心の解放を味わったり、混合型の仮設においては良質な出会いの場となったり、心からホッとできる場である月に一度のケアカフェは、そのコミュニティにおいて特別な存在のようです。
出会いを繰り返し共に歩んでこられた交流に成果を求めるならば、人々が安心感をもてるようになり安定しだしたことと云えるでしょう。

現在、60ヶ所近くある仮設の内、みなし仮設や一般住宅地区を含め27ヶ所での移動ケアカフェを開催しています。
2時間揺られてきた6升分の餅を仕上げる住民さん

HUGハウスは心のケアを中心に活動を行っており、その最大の目的は自殺予防ですが、南三陸のこの現状のなかで希望を失い回復できないでいる、内面的にふさぎ込み元気になれない、急激な環境の変化で心のバランスを崩している方と、積極的に関わりをもてるよう働きかけてもいます。
未曽有の災害から一年経ち、被災された方々からの内面的なSOSや、周囲の人が心配しての情報などが多くなってきているのが今の現状です。
このことを吟味した結果、5月以降の移動ケアカフェは2ヶ月に一回の開催に変更になります。

午前中は名足仮設でのケアカフェOpen.
震災後、地元を離れた方が、ケアカフェに合わせて戻ってこられます。手料理を作って、その後2時間以上車を走らせてこられます。
仮設において、地元の方々が一人でも多く集まるのはケアカフェ心香の開催の時だそうです。そして、どれほど早起きしても「親しい方々と、HUGハウスのメンバーとをもてなしたい」と云う思をもって下さっているそうです。暖かな心遣いに胸をうたれます。

2ヶ月に一回とした開催変更に、ガッカリされていましたが、その意図を快く受け入れてくださり「今まで以上にカフェが楽しみとなるね」と云ってくださいました。

期待して待つことは、出会いをより深めることにつながることでしょう。
(記:マドフォ)


2 件のコメント:

  1. 移動カフェではなく、個別のケアを多くしていくということなのでしょうか?

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    1. ケアの必要性がある方との出会いは、信頼関係を築くための時間が必要なのです。既に出会っている方へのケアと、これまで手にしている情報をもとに積極的に出会ていくことに重点を置いていきます。

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