2012年4月20日金曜日

大船渡での初学習会

カリタス大船渡ベースのベース長(ハルノコ神父)から要請を受けて、スタッフに向けての『傾聴』学習会を行いました。HUGハウスから8名で参加し、共に学びを共有いたしました。

傾聴を提供するには、まず「正しく人間を理解する」ところからスタートします。人間は様々な次元(身体・知的・心理・心・霊的・魂)をもち、これらを総合した存在です。人間のそれぞれの次元に応じてのニーズ・痛み・叫び・ケアと癒しは異なっており、それぞれの次元に適切に応答することがケアであることを理解します。

思いをしっかりと受け止めてくれたハルノコ神父
バケツを自分の心に見立て、ボールに見立てた怒りや悲しみ、自分の内面の不調和なもの、一つ一つを取り出し話します。それを受け取ってもらい、少しずつ心の中が軽くなり、整理されていく過程を確認し、『癒しを伴う傾聴』の姿勢で、相手から表出した負の感情をどう受け取るのかを実演しました。参加された方々にとって、とても解りやすいものだったようです。

学習後半から、活動を終えたスタッフも戻ってこられ徐々に参加人数も増え、総勢30名近くになりました。

大船渡ベースの方々にとって、被災しながらも心のケアに携わっている、HUGハウスの現地スタッフとの出会いには、意義深いものを感じられていたようです。

傾聴とは、相手を愛することと云えますが、自分の中に様々な痛みがあれば、健全に相手を愛することはできません。人生が一変してしまう大きな災害を受けた方々が、他者を愛せるためには、まず自らが癒されなければなりません。しかし、癒しと自己開示はセットのようなもので、自己開示には痛みも伴います。
このことを勇敢に実践している現地スタッフの存在は、だたそこにいるだけで、今日、出会った方々を励まし勇気づけ、強めてくださいました。
ご自身の被災体験、回復の歩みを語ってくださった姿はとても美しいものでした。

 今日の出会いと出来事すべてに感謝!
(記:マドフォ)


2 件のコメント:

  1. ありがとうございました。

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  2. Fr.Garrylp またお会いしましょう!!南三陸HUGハウス拠点でお待ちしています!

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