2012年7月20日金曜日

命の再生

今日は『大久保仮設』でのサプライズカフェ。久しぶりに長さんが合流してくださいました。
こちらの仮設には押し花を教えておられる先生がいらしゃいます。懐かしい景色は消え去り、「大切な人を亡くされた方もたくさんいるのに・・」と、初め押し花を再会することに戸惑いをもっていたようです。ご家族から背中を押してもらい、再会を果たしています。「キレイな花の姿を留めることができるのよ。変わらない姿でそこにあるの」と、ご自身も家族を亡くされており、活き活きとしていたその方を心に留めている姿と重なります。
在り方は変わってしまったけれど『命の再生』のように感じられます。

午後からは、横山仮設と伊里前への個別訪問でした。
(高台中央奥)小学校の1Fまで
津波がきました。高台右側が仮設
変わらない現実を「それが現実なのだ」と受け入れることで、自分自身が少し変わってきたという姿に出会わせていただきました。痛みや苦しみを抱えている方との出会いの繰り返しは、互いの関係性が影響し相手の心が安定していきます。相手の方が感じておられる感情を、しっかりと受け止めることで生まれる実りなのだと思います。

狭い仮設内を上手に収納しているお宅を拝見させていただきました。仮設住まいをしている地元スタッフも「参考にします」と、関心しきりでした。随所にうかがえる自分流の工夫に、ここに住む方の優しさが溢れています。  (記:マドフォ)


寝ながらにして
観れるTV位置
トイレ内に生花
ゆとりの空間
さんに木ねじを打ち
ひっかける裏ワザ

2012年7月19日木曜日

必要なことをおこなえる力

今日の活動は、終日個別訪問でした。
震災で建てたばかりの「家が流され、ローンだけが残った。仕事もなく、先のことを考えると不安・・。」という声をよく聞きます。働き盛りの年齢であれば、将来を見据えた判断に思い切ることができるものの、高齢になると職に就くのも思うようにはいきませんし、南三陸町では仕事自体限られています。厳しい現実の中で悶々としておられる方は少なくありません。

津波で家族を亡くし、慣れない手続きや初めて迎えるお盆の段取りに戸惑う若い方。スタッフは静かに耳を傾け「出来ることをしましょうね」と。かけた言葉にホッとした表情が浮かびました。『どうしていいのか解らず頑張る。頑張るけどどうすればいいのか解らない』。「出来ることをすればいいんですね」その心のゆとりが、必要な段取りを行える力となるのでしょう。

拠点では『テルミーの先生』の帰宅時間ギリギリまで施術を施してくださいました。
身体にいくつもの病気を抱えている方に対して「ちょっとのつもりが、辛いだろうから」と念入りに行ってくださいました。先生は「途中で止めてしまうと心残りになるから・・」と、相手の身体を思いやって下さいます。優しい思いやりに心身が癒されました。

「三滝堂」木々のせん定を行って
下さいました。スッキリしたようです!
夜に、拠点を訪れて下さった方がいます。これまで体験してきた痛みや苦しみの長い歴史。その長い歴史の体験を生き抜いてこられたのは、ご自身が持っている力そのものです。自分の中で発見した「宝もの」とともに、新しい命が始まります。

出会いを通して、ホットできたり、癒されたり、宝ものを発見したり・・。その方が味わっていることの証人とならせていただけたことに感謝いたします! (記:マドフォ)

2012年7月18日水曜日

地元スタッフの健気な働き

今日の午前中は『波伝谷仮設』での定期ケアカフェOpenでした。
切り立った高台の上に位置するこちらの仮設では、一度降りると急な坂道を登るのに一苦労するような場所にあります。車がない方にとって食料の調達は、移動スーパーと近隣者が便りです。

ケアカフェ開催を心待ちにして下さっている方々との出会いでは、「誰にでも話せることでない」ことをお話し下さいます。「私の目、トロンとして生きてないでしょ?自分でわかる・・」と、心の引っかかりとなっているものを丁寧に聴かせていただきました。やがて表情が活き活きと、「目に力が入ってきたね。自分でわかる!」と魅力的な笑顔に変わりました。

8月、波伝谷での開催はお休みです(お盆と重なるため)。一同が「え~~っ!寂しい!会いに来て・・」と期待してくださいます。たとえ僅かな変化であっても、この一瞬の心の開放感が、先を生きる力となっていることを味わいます。

午後からはスタッフの身体的ケアをおこなって頂きました。
先生から「どなたも、とても疲れてますよ」と、コメントがありました。地元スタッフの皆さんは、ご自身が罹災されており、夢中でこれまでの日々を過ごして来られました。そしてご自身の心のケアをしつつ、出会う人々への『傾聴』を担って下さっています。スタッフ皆さんの素晴らしい、健気な働きに涙がこぼれそうです。尊い働きに有難うございます。

三滝堂では、家から沢までに階段を作ったり、倉庫の整頓と大量のゴミだし・・と、炎天下のなか作業を行ってくださいました。有難うございました。
 (記:マドフォ)

2012年7月17日火曜日

思いやって下さるその心が嬉しいのです

今日のHUGハウス午前中は『水戸辺仮設』でのサプライズカフェと個別訪問を行いました。
水戸辺の集会室ではミシン隊の女性陣が、バックやエプロン・・etcを作成中。集会室とは別に『集いの小屋』が設置されており、突然にも関わらず喜んで迎え入れていただきました。
「自分の話を真剣に聴いてもらうことはやっぱり有難い」・・と、ご自分の人生を語って下さいました。
相手が語れるその相手となることは、当たり前のことではありません。相手の方が語れるよう、相応しく出会って頂いたスタッフの力です。ご苦労様でした!

「思いがけない訪問だった」と、喜んで下さった『とめのさん』。語ることでご自分の人生や体験を振り返り、人生におけるご自分の役割を腑におとしていました。帰る際、「今日は特別な日になった。必ずまた来てね。必ずね・・」と、何度も何度も仰っていました。今日の出会いに感謝!


午後は、スタッフの身体的ケアのためテルミーを施行していただきました。
人々を支える働きをしている人を支えたい・・と、月に一回来てくださり今回で三度目です。思いやって下さるその心が嬉しいのです。有難うございます。

一人施術もできる優れものです
(記:マドフォ)

2012年7月16日月曜日

尊い命の灯

 今日の午前中は個別訪問。マドフォ以外のスタッフは全員お休みでした。
長年南三陸を離れていたある方は、病気のため宮城県に戻ってこられました。近隣市で入院し退院して間もなく震災。久しぶりに戻ってきた誰もいない実家で一人暮らしを始めて直ぐのことだったそうです。

「内科の病気は初めて」だったそうです。病名は「ガン」、勇敢に戦っておられます。戦う秘訣は「自分に負けないこと」と仰っていました。「自分に負けないよう頑張ってきた。・・・ちょっと頑張りすぎた」と、危機一髪でOpeだったことを振り返っておられました。
「あんた、よく来てくれるね。嬉しいよ」と、毎日が日曜のような日々を過すことの苦痛感から、しばしの解放感を味わわれたそうです。この方の命と生きる力に感謝!
*(ご本人の了承を得て投稿しています。)

九州での大雨洪水を観ていて、あの日を思い出す人が多いです。亡くなった方を心で参り、無事だった方に安堵の気持ちを表されます。そして、異語同音で聞くことは「直ぐに逃げなきゃダメだ。戻ったらダメなんだ」です。この地で多くの方が、戻ったことで尊い命の灯を消やしています。体験した方の言葉には、悔しさと重みが感じられます。

HUGハウス拠点に午後来てくださったお客様は、みよちゃんのお姉様。
アメリカに滞在なさっており、震災の影響で日本への帰省が延期になっていたそうです。お姉様曰く、天使のようなみよちゃんは、このお姉様によってトレーニングされたとか・・。HUGハウス訪問有難うございました。

今日は、夕方、夜にと訪問者が続きました。出会いに感謝!(記:マドフォ)

2012年7月15日日曜日

「忘れない」を生きる存在の力

『吉野沢団地仮設』福幸(ふっこう)会館でケアカフェOpen!
昨日来られた、リピーターボランティアさんの和ちゃんもカフェに同行しました。

前回は「しらうお祭り」でカフェが合流しましたので、こちらの集会室使用は二回目です。集会室は今年の春に建ったばかりです。昨年夏からのカフェ継続も冬の間は個別訪問だけで、カフェは一時休止していました。


84戸からなるこちらの仮設では、多くのボランティア団体が関わっていましたが、震災から一年が過ぎると支援が激減したそうです。「やっと集会室が出来たのに、去年とは全く違う」と寂しそうに仰っていました。
仮設の敷地内に設置された福幸サロン(テント)には、同じ顔ぶれが集うだけで、日頃会わない人と出会えるケアカフェは皆さんにとって尊い時間のようです。「訪ねて来続けてくれることがうれしい」と、一人一人にとって豊かなひと時であったようです。

昨年8月イベントと合流した初カフェ
丁度荒さんが後ろに写っています

昨年8月に初めてこちらでカフェを開催した際に荒さんが一緒に来ています。数名が荒さんのことを憶えていて、再訪をとても喜んでおられました。「忘れない」を生きて下さる存在が持つ力は、「さまざまな落胆の中にある人にとっての救いの光」だということを感じます。


今日一日、雨が降ったりやんだりのお天気。午後からは、菊畑の雑草抜きや活動終了後の振り返り、空っぽになった食材の買い出しにと・・それぞれの時間を過しました。

三滝堂チームは今日明日とお休みです。(記:マドフォ)

2012年7月14日土曜日

人と人との関係性

毎週土曜日に横浜から来られる
結城さん(右)「お帰りなさい」
誰にも相談できずに長い間たった一人で抱えてきた心の負担。震災後それは心の痛みになりました。やっと『話せた』・・・と開放感を味わいつつ、「話してしまった・・。よかったのだろうか?・・」と、気持ちが落ち込んでいる方がいます。「話せたことの安堵感と、話したことによる不安感」が交錯する時期を味わうことは、しばしばあることです。話すことで、自分を客観的に見つめる機会となり、その先にある自分の中の本音に気付くことは楽なことではありませんが、痛みからの回復には避けられない側面でもあります。貴女の内なる力を信じて、待っています。


人生で初めて持つ「My名刺」
おおもり食堂の『マスターとゆうさん』との出会いは、荒さんの心に留まっています。『忘れない』を生きて下さる人の存在はお二人にとって大きな喜びとなっています。人と人との関係性の中で育まれる喜びを積みかさねていくことの、大切さを味わいます。

三滝堂第二拠点では今日も、やまちゃん&たっちゃんよる改修工事が行われました。雨が降ったり、晴天で蒸したりと不安定な天候の中、有難うございました。

田尻畑拠点では、三度訪れてくださった『はるちゃん』。田尻畑では菊農家の整備も大詰めです。変わりゆく景色を見つめつめながら、心の解放を味わっていました。



*今日から堤と宇根は休暇に入りました。堤は昨年4月、宇根は3月から南三陸町と釜石での支援を継続し、今回初めての長期休養となります。  (記:マドフォ)