2013年11月8日金曜日

「家族療法とグリーフケア」~研修~

石井先生
 今日は、「家族療法とグリーフケア」というテーマで研修を行いました。講師に、ルーテル学院大学・東京女子大学院非常勤講師の『石井千賀子』先生をお招きしました。

ジェノグラムを説明
先生が立てて下さった研修の目標、それは「1出会っている方の家族全体からそのストレスを理解し、家族関係に垣間見られる家族の力に注目する」「2死別・喪失体験をされている方々が、周囲との人間関係の中で悼みと折り合いをつけながら歩んでいる様子に目を向ける」「3参加者自身が自分の歩みをねぎらい、現在の自分自身を褒める」でした。10時から15時までの半日、この目標を意識しつつ学ぶ時間でした。参加者は12人。スタッフ以外にも、町の保健局からの参加や釜石からの参加、そして日頃ケアカフェを行っている仮設住宅の住人の参加もありました。


研修風景
午前中は、「家族療法」について幾つかのケースを用いて学んで行きました。その事例はスタッフが日頃出会っている中から検討したい出会いを整理し提出したものです、自分の出会っている方への思いもあってスタッフも真剣・・・。一つ一つの事例について、先生より家族療法の観点から説明を受けていきながら事例を検討していきました。

昼食時間を利用して歓談・・
その中で、家族図(ジェノグラム)を描きつつ家族と周囲との関連を見直してみる作業は、課題を見直していくのに大きな助けになるのに気がつきました。また、課題解決の大きなハードルの前に、日常の中で見えたり・感じたり・話したり・関わっている中にその方の力を見つけていきつつ、その力を引き出す関わり方を考えてみる。その力がひいては大きな課題の解決に向けての力に変わっていく・・という指摘も参考になりました。また、何より支援者として向き合っている私達の関わり方や作ってきた関係性が家族間での課題解決へ影響を与えるほど大切だという事は嬉しい教えでした。

ロールプレイ場面
事例を出した地元スタッフや参加された他の方々も、課題を抱えている方への支援の方法を、家族や周辺の関係から見直す作業には学びは大きかったようです。
「家族の持っている力を、たとえ一人の人の方にアプローチするだけでも引き出すことができることが分かり、支援者として大きな励ましになりました」(Aさん)という感想を頂きました。


皆有意義な時過ごして笑顔・・・
午後は、ロールプレイを行いました。提出された事例を元に、参加者が当事者の役になり実際に話を聴くというロールプレイでした。
ロールプレイではありましたが、実際に午前中で学んだ家族の持つ力について体験できたように思います。参加された方々が役にとどまらずに自分を正直に出したり自分の経験を分かち合ってkぅださる姿勢が、ロールプレイをとても豊かなものにしてくれたように思います。
 「研修を終えて、いままで胸に詰まっていたおもいが視点を変えることにより、受け取る側の気持ちの方向性に前向きに向かえば自分の立ちいちが見えてくる。そのことがハッキリと確認できたように思います。すっきり、また明日からの力になりました」(Rさん)

 遠路はるばる東京よりお越しいただいた石井先生に、心より感謝です。そして、参加者、一人一人にも感謝です。ありがとうございました。
(記:宇根)







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