2012年12月5日水曜日

アガペの仲間と町ナビ

 今日は、地元スタッフはお休みでカフェ活動や個別訪問活動はありませんでした。

 一方、アガペの仲間たちと一緒にHUGハウス三滝堂の改修工事は、今日も続けられていました。
 これまで、土壁から冷気が伝わり、すきま風で悩まされていた2Fの壁が完全に板で覆われました(写真左)。事務所や宿泊にも使用する2Fが、これで暖かくなれそうです。また、台所の天井で、むき出しだったところにも、断熱材が入り綺麗な化粧板で覆われました(写真上右、写真右)。アガペの皆さん、本当にご苦労様です。


 仕事がひと段落した午後からは、アガペの皆様に町ナビを行いました。いつも、大具仕事に専念してくださる皆様にも、南三陸町を状況を知っていただきたいと思い時間を作りました。志津川中学校からの展望や防災センター訪問などを行いましたが、昨日戸倉中学校の仮設住宅に入居している方の震災時の話を聞いていましたので、実際にその場に立ってみるというのが今回の町ナビのメインでした。

 
 「津波の高さ、グランドでうずをまいていた様子、そこから逃れようとしても裏山の山肌が赤土で登れなかったところ、先にあがっていた中学生が両手を引き上げてくれ、僅かな差で助かった」と教えてくださったSさんの、昨日の話を現実に目の前で繰り広げられているような程リアルでした。震災後の街の復興への道のりの長さ、時間のかかることや住んでいる方々の内面の苦痛など、現場にたつことで少し考える機会になれたのではないでしょうか。

 三滝堂HUGハウスの改修工事が、この大きな出来事を経験した町の方々の憩いの場になったり心休まる場所のひとつになったりする事につながっていくことを、アガペの皆様と一緒に願ってやみません。(記:宇根)




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