2012年12月10日月曜日

震災以前からの問題に痛む命

雪化粧した三滝堂
先日からの寒波襲来で、三滝堂もすっかり雪に覆われてしまいました。周囲の山々も白く化粧をしたようになりました。もちろん、氷点下の朝を迎え、道路に出るまでの間を雪かきし、車の暖気を行いと、東北ならではの朝を迎えたという感じです。
 寒さと美しさが同居しているように感じる三滝堂ですが、まだまだ、冬支度をしていかないといけません。しばらくは、すきま風との戦いです。

 「サヨナラの言えない別れ」によって生じる喪失感は、残された家族にはとても辛い思いを残します。
 ある方が話してくれた別れは、まさに「別れの言えないサヨナラ」でした。数年も前に家族を突然襲った病魔・・・、発見された時には既に遅く、僅かな期間しか看病できなかったようです。悔しい気持ちが、昨日のように蘇る程、癒されていない心の傷を残してしまった・・・と話していました。「大事な人だった」とこぼされるその方にとって、この「悔しさ」に満ちている心は、どんな心へと成長していくのでしょうか?是非、教えて欲しいものだと思いました。
 
 

2ヶ月ぶりに学び
Aさんの大事だと話す項目
終了前に皆で黙祷
今日は、荒砥仮設住宅でのカフェ活動と午後からは個別訪問を、行いました。

来年会いましょうとHUG
荒砥でのカフェは、2ヶ月ぶりです。参加者は9人。初めにワンポイント学習を行いました。その終了後に、カフェを開いて、それぞれで分かち合う形になりましたが、Aさんが「助かった命をどう生きるか・・今の苦しみ、心の傷をどう整理するか・・、私には、このことが一番大事」と感想を話されました。Aさんが、整理したい心の傷は、何十年も前に遡る内容でした。何十年も前から抱いている傷、それを癒す作業を今になって感じているのでしょうか・・・。


カフェ風景
Aさんのように、これまで働くだけ働いてきた生活の中で、出来た心の傷や思いを、今になってから味わう方も多いのかもしれません。大事な自分の人生、最後まで自分が主人公で有り続けていくためにも、今できる心の整理に惜しまないように出来ることを、心より願いたいものです。



午後には、地元スタッフのけいちゃんとゆうちゃんは、個別訪問。長いあいだ、家族間のしがらみが要因で精神的にまいってしまった知人を訪ねました。入院する程の辛苦だったようです。退院してきたために、面会に行ったのですが、直接本人には出会えなかったものの、しがらみを一緒に生きていた他の家族から、家族の関係が少しづつ改善してきているのことを聴き、嬉しくなって帰ってきました・・・。
 震災とは直接関係はありませんが、この地で元々存在していた課題によって、痛む命・・・、最近はこの問題、そして痛むいのちに多く出会います。とても大きな課題です(記:宇根)


 



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