2012年12月13日木曜日

遠く故郷からの訪問者

通信つくり
北側の窓に囲いを・・
今日は、今年最後の通信作りと三滝堂の冬支度の作業がありました。通信はようやく出来上がり、もうすぐ皆さんのお手元に届くことでしょう。どうぞ、楽しみに。三滝堂の冬支度の一部、北側の窓の囲いがやっと終了・・・まだまだやるべき作業が山ほどで、本当に一つ一つ手をかけて整えていく感じに気合が必要・・・。もうすぐ幼子の誕生を祝うクリスマス。貧しい馬小屋に光と優しさが生まれたように、三滝堂HUGハウスにも光と暖かさ保たれているように頑張ります。
  
Wさんの作品

 
Tさんが作っている
牛乳パック椅子

 今日の活動は、震災後に南三陸町から離れて生活を強いられている方々を訪問してきました。

 お一人は、最近自宅を町外に新築して移り住み始めたTさん。お婿さんとお孫さんを津波で亡くされています。以前、ケアカフェで出会った際にも泣きながらその悲しみを分かち合っていましたが、今、新しく家を新築したものの、その悲しもは未だに癒えていないように感じました。仏壇に手を合わさせてもらいながら、寂しさや悲しみを紛らわすために作っているという小物等を見せて頂きました。気持ちを紛らわすという意味では、他に訪問したみなし仮設で暮らすWさんも寂しさを紛らわせるために小物を作っていました。今日も新しい作品を見せて下さいましたが、新しいものが増えて行くのは、寂しさが増していくようにも感じ、複雑です。故郷を離れて生活しなければいけない中、こうして訪問する事が、光と優しさをもたらすものになりますように願います。
持参した歌集をみて歌うHさん
最後にHさんと
午前中は、老人施設に、南三陸町から一人入居されているHさんも訪問しました。「遠く故郷からの訪問者」だと、手を合わせて喜びを表現しておられたのが印象的でした。話をしながら悲しい気持ちも語られていましたが、「周りの人が良くしてくれているからいいよ・・・一人になって歌を歌うと気持ちが出て行くから」と自慢の歌を披露してくださいました。
 悲しみは変わらないですけど、悲しい気持ちだけに囚われないでも居られる、という姿を見せていただけたように感じました。Hさん、ありがとうございました。(記:宇根)

 





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