2012年12月18日火曜日

グリーフケア 悲しみに寄り添う 1日研修

講師の瀬藤さん
今日はスタッフ研修でした。テーマは「グリーフケア 悲しみに寄り添う 支援」入谷公民館で行いました。講師は神戸にある甲南女子大学の瀬藤さんでした。瀬藤さんは震災で大切な方をなくされた方を支援する「グリーフサポートプロジェクト」http://jdgs.jp/の中で、今年の夏から12月まで東北大学での講師等を勤めています。被災地にも何度も足を運ばれ、支援者のためにも講演を行ってこられています。今年の秋には、HUGハウスのcome&see研修に参加されたこともありました。
 



研修風景
研修は、午前と午後の部に別れ、午前は主に「喪失と悲嘆(グリーフ)について」の概論を学びました。中でも、支援のために知っておきたい事として、喪失とトラウマが違うことや、PTSDと複雑性悲嘆・あいまいな喪失などについて教えていただきました。大切な方を失い悲嘆の中にあるかたの危険因子を見逃さないようにしつつも、悲嘆と回復思考を行ったり来たりする過程が正常である事をしることが出来たのは収穫でした。そして、支援のためには人とのつながりを大事にしつつ、支援者が答えの出ない問に寄り添えるようにしつつ、解決できない事柄については委ねること・祈ることも大事だとの瀬藤さんの考え方には大きな共感を覚えました。


体を動かすワーク
午後は、グリーフケアに携わるスタッフの支援で、セルフケアをみにつけること。対人スキルをみにつけることの2点をワークをしながら学びました。その中で、援助しようと相手に共感しようとすることで生じるコンパッション疲労(共感性疲労)は日頃の疲れの理由を教えていただけたような気がします。そして、実際今の自分のセルフチェックを行いながら、マインドフルネス方式を用いた丹田呼吸方法とボディスキャン、マッサージや手当、ダンス等を持ちいたセルフケアの体験をしました。呼吸や体を動かすことで、思考が絶えず動いている自分から離れ、今の自分を味わい思考に振り回されない時間を経験できたのは有益でした。日々の支援に振り回されない自分を作るための方法を幾つか教えていただけたと思います。
 
 

ロールプレイのワーク
ロールプレイのワーク
そして、最後には、良き支援者になるための共感する力の養うために、傾聴のワークを交えながら、話し手への共感をたもちつつ相手に引きずられない距離感を保つことの大切さを学びました。距離感は難しいのですが、これがトレーニングで養われていけることを知り得たのは嬉しい限りでした。

講師の瀬藤さんと一緒に

午前、午後と長時間にわたって講師を務め、わかりやすくご自分の経験を交えながら話してくださった瀬藤さん、本当にありがとうございました。今日の学びを、スタッフ同士分かち合いながら、また日々の実践で経験することで確認しながら、深めていきたいと思います。(記:宇根)







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