2013年8月8日木曜日

童心に帰って~cocoタイム~

 今日は、荒砥地区にある仮設住宅の方々をHUGハウス三滝堂にお招きして「COCOタイム(ここタイム)」を開催しました。

 参加者は、大人が6人、子供が2人、スタッフを合わせると13人でした。

 三滝堂に集合してcocoタイムの紹介と自己紹介を改めて行いましたが、仮設住宅を出てのピクニック気分に皆さん終始笑顔。子供たちは、しばらくお茶を飲みましょうと言っても、「早く、川に行きたい」「早く泳ぐ」とジッとして居られないほど、ウキウキが頂点に・・・。

しばらくはお茶をのみ近況を分かち合いました。その後、近くの三滝堂公園まで散歩と水遊びに出かけました。三滝堂HUGハウスの裏の小川が先日のお雨で水位が上がっていたので今回は公園へ。

 公園に到着と共に、子供たちは早速川の中へ・・・、冷たい川の水に浸かって嬉しそうでした。

 初めは、遠目に見ていた大人たちも、子供たちの気持ちよさそうな姿につられて川の中へ。泳ぎはできな夏いものの、冷たい川の水へ。

 「最後に、泳いだのは何歳だったかな??」  「わたしは、70歳すぎまで泳いだよ」  「わたしの、母親は、90歳過ぎまで泳いでいたさ」  と若返ったようでした。

 売店で、団子を買って嬉しそうに見せてくれた3人の姿にも若さが戻ったように見えました。

 「私の家は全くなくなってしまって・・・生涯、ない経験をしたさ」と寂しそうに語られていたTさんが、団子を買い嬉しそうに食べながら笑う姿に心打たれます。
他の方々も、大変な経験をし今も苦しい時を過ごしつつ今日を迎えています。子供たちの元気な姿に、思わず童心に帰ったひと時・・。また、明日を生きる力の源が増えますことを心より願って止みません。
 今日は、本当に楽しいひと時を有難うございました(記:宇根)
 



2013年8月7日水曜日

「一期一会」を生きる難しさと大事さ

 今日は、「一期一会」を生きる機会が二つもありました。

一つは、ある仮設住宅で一人暮らしをしていた男性Tさんの突然の死を思ってです。地元スタッフの一人は、何度か自室内を訪問し関わりが出来ていましたが、入院したと聞いてからはなかなか合えない状況でした。そのような時期に届いた知らせ・・・。その突然さに悲しみと驚きに大きく心揺れました。元気な頃にお会いしたのが最期。その思い出を噛み締め涙のながらの、一日となりました。
 出会える時を大事に、もう二度と会えないかもしれない位の思いで、丁寧に出会いに望む・・このことのどんなに難しいか。

このスタッフの服を自分も着るんだと・・
もうひとつの出会いは、今日ある公立病院を訪問してありました。Oさんはペインコントロールをしながらも、訪問したスタッフに決して弱音を見せようとはしませんでした。仮設住宅で出会った頃も、「津波に流されながらも生き延びたのだから決して諦めないよ私は」と話していましたが、今日も同じように前を向いて希望を手放さない姿を見せてくれていました。スタッフが来ていた服を見て、「私も、こんな服を着れるようにする」「元気になって、みんなのスカートを作ってあげるから」と話している姿の、何と力強いことか・・・。
病院を訪問するスタッフ
次の出会いを何時作れるか分かりませんが、今日スタッフが訪ねる事で、Oさんは自分らしく生きれていたのでしょう。そのような姿を生きたOさんを受け入れ訪問したスタッフ一同、良かったと感じていました。今日の、一期一会がとても大事だったと感じました。


今日は他にも歌津地区の仮設住宅を訪問しました。支援委員のお茶会をしているところへの訪問です。
 今日で、2回目。皆さん、喜んで迎えてくれる姿に、信頼関係が少しづつ生まれてきているようにも思え嬉しくなります。HUGハウスの活動への今日も持ってくださっており、「こうして話をするのは大事なんだよ・・・」と感想をいただきました。「次は、何時?」の質問に来月来ますと答えれたのは良かったと思います(記:宇根)


2013年8月6日火曜日

大事な「おまじない」を守り通して・・・

今日は、午前・午後とも個別訪問の日でした。

 午前中から、るみちゃん・えみちゃんは去った土曜に行われた「NPO交流会」で訪問した『つむぎの家』を再訪しました。二人とも、NPO交流会に出席しとても大きな刺激を受けたとの事でした。当日は女性としてNPOを立ち上げたり活動に尽力する姿に触れた二人は、「自分も頑張っているけど、まだまだできることがあるかもしれない」と話していました。
 日々の心のケアの学びだけでなく、被災した地域社会に生きる一人の人間としていろいろな目覚めに繋がる体験はとても貴重だと思います。



 他にも今日は志津川の老人施設への個別訪問や仮設住宅への訪問も行っています。
Kちゃんが写してくれて・・

 その出会いの中で、津波におじいちゃんを流されてしまったKちゃんとの出会いに心打たれました。Kちゃんのおじいちゃんは、津波に流されて亡くなってしまいましたが、今でもKちゃんの夢に毎日のように来てくれているそうです。毎日、夢に訪れるおじいちゃんの事をKちゃんは大好きなのでしょうね。津波に流される前に、おじいちゃんが教えてくれた「おまじない」を、寂しくなったら唱えるそうです。そうすると、寂しい気持ちがすーっと無くなっていくと嬉しそうに話してました。大事な「おまじない」は、K
ちゃんと今もおじいちゃんと結び合わせる不思議な絆のようだと感じました。

おやつを一緒に
またあるみなし仮設住宅では、震災後のストレスも大きく原因になり亡くなられた夫に、毎日おやつを出しているお母さんに出会ってきました。今日は、スタッフも一緒におやつをご馳走になったようです。美味しい・・・と夫は話している声が聞こえてきそうな程、繋がっている心を感じてきました。

 繋がりは、死を乗り越えて続くものだなと感じる一日でした
(記:宇根)






2013年8月5日月曜日

人の尊さには病も老化も勝てない・・・

ホットさろんの会場
 今日は、登米市内で自宅で生活するがん患者のための集いの場「ホットさろん」に参加してきました。

 代表の鈴木さんを始め、ボランティアや利用者の皆さんとても温かく迎えて下さい初めてでも気兼ねなく参加させてもらえて嬉しく思いました。

 参加している方々は全員、ガンを患っていました。胃がんに大腸がんにと、参加されていた方々全員が違ったガンを患っておられていました。それでも、自己紹介時には、自分はどこのガンでどういうふうに大変だったかを率直に紹介されているのには驚きました。ガンであることよりも、ガンを持った自分はどう生きたいかのほうが遥かに大事な事・・・、そのような分かち合いを皆さんがしてくれたのにとても心動かされました。
 人は例え「ガンになっても病人にはならない」という表現を聞いたことがありますが、今日集まっておられた方々は皆さん、がんになったからこそ自分らしく生き生きと生きようとされてきたのではないだろうかと思います。病は人の価値を左右しない!、そのことを生きておられる姿に人間の尊さを教えてもらったように感じます。
 今後も、継続して集いには参加させてもらいたい・・そう思います。



 日中の活動は午前・午後とも個別訪問の日でした。特に、戸倉地区方面に出かけて、多くの方々との出会いを頂いてきました。

 先日入院先から退院されたKさんが再入院された話を聴き仮設住宅の方々と一緒に心配しました・・・。

 同じ仮設住宅の年を召された方々もついつい自分に置き換えてしうまうのでしょう、「わたしたち、年寄りは『春の雪』さ」と話しておられました。意味を聞くと、「儚くとけてしまうからさ」と教えてくれました。歩んできた人生の豊かな経験と知識と知恵は若い人からすれば宝物ほどの価値があるのでしょうに・・・。
 ご本人には、歩んでこられた人生の誇りはきっとあると思います・・・、でも、周りがそうは認めきれない、そんな時代になってきているのが悲しいなと思います。

人の尊さには、病でも、老化でも勝てない・・・。きっとそうであると信じています。(記:宇根)



2013年8月2日金曜日

心地よい時間と場所の提供~COCOタイム~

 今日は、三滝堂HUGハウスでの「COCOタイム(ここたいむ)」の日でした。

 今日、三滝堂HUGハウスへ招待したのは、入谷地区の岩沢仮設住宅の皆さん。昨日までのジメジメした天気から晴れ間も出て少し汗ばむほどの良い天気。

 参加者は9人。
日頃は、やはり仮設住宅から出ていけず、今日の三滝堂行きを心待ちにしていたようです。


 三滝堂に到着後は、
「懐かしい、子供が小さい頃に来た」
「ここの前の道は通るのだけど、立ち寄ったことはない」
「気持ちいいね、緑の景色が気持ちいい」
など嬉しい声に溢れていました。

 しばらく、皆でお茶を飲みながら談笑。しばらくして、近くの三滝堂公園に散歩に出かけ、自然を肌で感じる時間も持てたのではないでしょうか。お茶を飲みながら、先日高台移転に未だまだ何年もかかるという発表に、「こころがザワザワししまう」と心の状態を話してくれた方が居られましたが、少しの時間ザワザワした思いから離れる事が出来たのなら、嬉しく思います。
 生活の場所を少し離れ、心地よい時間と場所に触れるCOCOタイムが自分を取り戻すきっかけになりますよに・・・。

今日、石神彫刻工房より手のひら地蔵が届きました。「やさしさと元気をあなたに」という思いを持って作られた、手のひら地蔵。今回も、届いたお地蔵様を必要な方々にお届けし、優しさと元気が広がっていけますようにしたいと思います。
 石神彫刻工房の皆さん、有難うございました。
(記:宇根)

2013年8月1日木曜日

前に進んでいける実感が少しでも欲しい・・・のに。

 先日、南三陸町内の高台移転についての説明会があったそうです。そこに出席して話を聴いてきた方によると、高台移転には少なくとも4~5年はかかると行政からの報告があったそうです。

 仮設住宅を回っていると、「このまま5年も仮設からでていけないんじゃない?」「自分が生きている間には、仮設住宅から再建した家や住宅にはいけないんじゃないか?」等の声を何人からも耳にしてきました、あくまでも予測で・・・。しかし、その予測が現実のモノになってしまった、そんな説明会だったのかもしれません。その説明を受けて、ある仮設住宅入居している方は、「本当に、どうしていいか・・・、もうどうしていいのか分からなくなっている。・・・復興の歩みを実感できるものが欲しいのに、それがない。もう・・なんともいいようがない」と話していました。本当に前に進んでいける実感がもてない、そのような中で暮らすことがどんなに大変なことなのか。前に勧める実感を持てない、そのような中で希望を持ち続けることがでんなに大変なことなのか。

 この町での暮らしを希望しつつも大きく気持ちの揺らぐ日々を過ごしている方が多いようです。
さんたろう館


 今日は、「南三陸復興まちづくり機構」が建てた、木の家「さんたろう館」を借用して活動前のミーティング、昼食時のミーティング、活動後の記録とミーティングを行いました。

 南三陸町の杉を使い地元の大工さんが作る自然調和のる木の家・・・。このような多くの町民と一緒に復興住宅として立てていこうとする取り組みをしているまちづくり機構の方とのつながりで、HUGハウスの活動の場としても利用してみたいとの願いで今日の利用になりました。活動前後のミーティングとして利用させていただきましたが、とても木の香りが心地よく気に抱かれた感じをうける空間のように感じました。見学も兼ねたこの日は、地元スタッフたちもとても興味津々。早速、いろいろ見学しながら自分たちが再建するならどうするかな・・・等の意見が飛び交っていました。
 時々、活動のためや集まりの為に利用していけたらと思います。


 今日は、歌津地区の仮設住宅でのカフェでした。

10人の参加がありました。
 HUGハウスのカフェは、話を聴いたり話したりするのが基本です、ゆっくり話し聴いてもらえる体験によって、色々な心の動きを実感出来る手伝いを目指していますが、今日参加された方の感想に、「もう手芸をするのには疲れた、させられるようで・・、それよりはただこうしてゆっくりお茶をのんだり話したりでするようなものがいい」とありました
。一人一人の心の思いを丁寧に向き合っていく、そのような姿勢を大事にしていきたいと再確認させられたように思います。(記:宇根)





2013年7月31日水曜日

自由である事の大切さを考える

 「もう、だんだん億劫になってきてしまった・・、なんだか家から外に出ていく気力もわかない」

こう話していたのは、仮設住宅で暮らす女性です。これまでは、元気で振る舞い周りの方々とも積極的に関わりを持てていた方でした。それが、今日出会うと上記のように話をするほど変わっていました。理由を伺うと、「自分で出かけたい時に出られないし、出かけるときには誰かにお願いしないと出ていけない・・・そんなんじゃ、だんだん嫌になってくるの・・だから、もう家にいては動けなくなってしまうんだよ」との事でした。

 高台に立っている仮設住宅から出かけるにも自由が効かない、自分がしたいときに出来ない・・この不自由さが、徐々に気力を奪っていくのだと改めて教えられます。「自由である事」が、如何に人として生きる上で大切なことなのか・・・。


 今日の活動は、志津川地区の仮設住宅でのケアカフェ心香の開催と個別訪問でした。

 ケアカフェ心香を開催した仮設住宅では、二ヶ月に一度のカフェを心待ちにしている方と反対に、「もうカフェには行かないくともいいよ」と両方の思いを持った方に出会えたのが印象的でした。

デリバリーの珈琲を持って
もう行かなくてもいいよと話していた方には、仮設住宅の側にある畑で出会った方でした。何度のカフェに来て話を聴いてもらっていた方ですが、今日は「大分話を聴いてもらって心が楽になった・・・今は、人を楽しませる事が嬉しくて、こうして畑仕事をしている。もうカフェに行って話を聴いてもらわなくてもいいくらいになった」と話してくれました。自分なりに、被災で亡くした家族との別れ・その後に生き延びた自分の命の意味を探せるまでになったんだと嬉しそうに話す姿に、心の回復の歩みを見せていただけたように感じました。一方、心待ちにしていた方は、「こうして話を聴いてもらえる機会がないんだよね」とこぼしていました。

 心の回復への歩みに個人差があり、その歩調を尊重しなければいけないことを意識させられます。

 
流された家の柱
個別訪問を行ったスタッフは、ある家庭を訪問すると、隣人関係で苦しんでいる方を訪問し、その話をしっかりと聴いてきました。隣人の態度が嫌で関わり合いたくないのに仮設住宅のとなりだけに、簡単に関係も切れない中で苦しんでいる思いをしっかりと受け止めてきたようです。そんなに苦しんだったら、離れたらいいのに・・・と考えてしまいがちですが、そうもいかない地域との繋がりを意識するのがこの地域の特徴のひとつのようです。地域の慣習から、「自由になれない」苦しさ・・・がここにも有る様です。

 別のスタッフが出かけたのは、震災で父親を流されこの度高校を卒業した子に会うためでした。学校の成績もよく部活動も積極的で、祖父母の面倒をよく見る本当に立派な子です。残念ながら留守で出会う事はできませんでしたが、祖父母に出会いました。父親の死の後も、自分たち祖父母の面倒をしっかりと見てくれる孫を宝物のように思っている話を聴かせていただき、更に立派な子だという印象を受けて帰ってきました。
 でも、あまりにも立派に振舞う姿に、その子の悲しみ・苦しみが押し込められていないか心配にもなりました、「自由に自分の思いを自分で味わい」ふに落とせているのかなと。不自由でなければいいなと、本当に切に願いたいと思いました。

 「自由であること」・・・この大切さを考えさせられる一日でした。(記:宇根)