大切な友人との突然の別れによって頼れる人を失ったAさんが住んでいる場所は津波で残された地域で、孤立したような場所です。今日の午後に、自宅を訪問しました。
周辺に住んでいた地域の人たちは別の場所に移り住んだり引っ越したりと、すっかり周りから人が居なくなってしまったようです。それだけでなく、親交を深めていた友人からも冷たい仕打ちに、心痛めていたようです。

人は一人ぼっちでは生きていけない、本当にそう思います。出来上がった煮豆を誰に配るわけでもないのに、また作りたくなると話していました。きっと誰かに食べて欲しいと待っているのでしょう。自分の存在が必要とされている実感をAさんと持てたらいいのに・・・。


別のスタッフは隣にある福祉仮設住宅に訪問(写真下右)、初めはどなたも部屋から出ていませんでしたが、職員から「話を聴いてくれる人が来ているよ」と誘いを受けて3人が出てきてくれました。ある方は、「何を聴いてもらおうかな?」と言いつつ、「私のお母さんの事を聴いてくれる?」と話し出されました。
これまで、そのように自分の想いを話したことない方が、今日は聴いて欲しい母親の思い出を語りだされたのを見て、出会いの不思議さを感じました。お母さんに伝えたくとも伝えられなかった事をを思い出されたようですが、今でもお母さんと対話できたらいいなあーと思いました(記:宇根)
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