2013年4月1日月曜日

手のひら地蔵を通して

  HUGハウスとして、これまで多くの手のひら地蔵を、家族を失った方々に届けてきました。私たちHUGハウス以外からも、多くの方々に届けられているとは思いますが、訪問する先で、仏壇や遺影の前に手のひら地蔵が安置されてる光景にも多く出会うようになりました。多くの方々が、この地蔵によって悲しみを癒す経験をしているのでしょう と思います。

 今回も、石神彫刻工房より6体の寄付を頂きました。他の作品制作で忙しい中にも、時間を割いて地蔵を作り寄付してくださる石神彫刻工房の皆様には、本当に有難いと思います、心より感謝申し上げます。
 今日、地元スタッフはある家を訪問し、この地蔵の一体を届けました。津波で流された家族への思いを、この地蔵を通して更に味わい、癒やしへの道を歩まれますように願いながら・・・。



 
 今日は好天に恵まれ昨日の寒さが嘘のような暖かい天気でした。

 終日、個別訪問活動でしたが、仮設内では春休みに入った子供たちが遊ぶ声がこだましていてひっそりとしている日頃の仮設住宅とは違った印象になりました。ただ、遊んでいる子供たちの中には、急にスキンシップを求めてきたりする子も居て気になりましたが、十分、子供たちとの関係を作れていないし、ケアに携われてもないのが現状で今後の課題の一つです。

 仮設住宅で偶然出会った方が、家族を紹介するからと自室まで案内してくれました。なかなか部屋から出歩けないおじいちゃんを紹介してもらいました。多くの方々と知り合いになるためには、こうして人が人を繋いでいく方法がとても貴重です。これから、温かくなってくると、出会いも増えていけるのではないかと期待しています。


 仮設住宅の他にも、津波の被害を受けなかった在宅の家も訪問を行いました。安定剤を服用している方ですが、徐々に薬を飲みつつも自分の気持ちを自分でコントロールしていける姿に出会え、少しほっとした感じを持ちました。(記:宇根)

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