2013年4月22日月曜日

嬉しさと寂しさの狭間で・・・

≪今日の活動≫
 昨日はこの地域に雪が降り、今朝もところどころに雪が残っていました。風が強く、せっかく咲き始めた春の花たちは、少し縮こまってしまいました。
畑仕事はお手のもの
午前中は、枡沢仮設を個別訪問しました。太陽がさんさんと降り注ぐ中、仮設周辺で野菜を育てている方に出会いました。野菜のお話をしていた時に、ふっと震災の話をして下さいました。「神棚も仏壇も皆流された・・・。」きっと、毎日大切に拝まれていたのでしょう。大切にしてきたものが、守ってもらっていたと頼りにしていたものが流されるということに、考えさせられました。
田尻畑の風景も随分変わりました。
あれから二年経ち、この仮設生活の便利さや人とのつながりが築かれてきた時に、新たな家ができようとしているようです。自分の生活を取り戻す新たな出発に嬉しさを感じると共に、不自由な中でも築かれた人とのつながりや、仮設周辺へのアクセスの便利さとの離別に、寂しさを覚えると語ってくださいました。

春の香りを味わうルミちゃん
午後からは、志津川周辺の仮設をリサーチと出会いを求めて車を走らせました。沼田地区で、一人の子供が遊んでいたため、声を掛けてみました。おままごとをしていた彼女は、自然に震災での出来事を語ってくれました。おままごとで作られた料理が何かを尋ねたら、亡くなられたご親族がお店で出していたメニューでした。二年経った今でも、夢に亡くなられたご親戚が出てきて泣いてしまうようです。その度に、お母さんがやさしく抱擁し、天国に行ったご親戚が今は見守ってくれていることを伝えられるそうです。ご家族によってグリーフケアがなされているのだと思いました。このご家族が、ゆっくりと現実を受け止めながら未来に向かわれていることに心強く感じました。(記:林)





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