2013年2月5日火曜日

幸せは 気づくもの

 今日は、来週のカフェ案内と個別訪問の日でした。

カフェ案内を行った、神割崎仮設住宅では新しく談話室(写真左)が出来上がっていました。これまで、住民は仮設住宅の一室を談話室として利用し、ケアカフェもそこを使わせていただいていました。今回、別棟の談話室が出来上がった事で、来週のケアカフェは、その談話室で行えるようです。カフェだけでなく、住民の皆さんにとって有効に使える場所になっていきますように願います。

 個別訪問では、午前・午後と合わせて4箇所の仮設住宅で、6件のお宅を訪問する事が出来ました。

 今日の出会いの中からAさんを紹介します。
 写真に写っている壁掛けの中央にある言葉はAさんが大好きな言葉だそうです。周りを自分が作った飾りで囲み額に入れて飾り日々眺めては、心の力にしているそうです。Aさんは、家族を津波で亡くされています・・。未だに見つかっていませんが、額を毎日のように眺めているAさん・・。
「・・しあわせは気づくもの・・」という言葉のように、Aさんは今幸せの一つを掴んでいると教えてくださいました。それは、津波の犠牲になった家族を思う子供の心意気だそうです。流された家族に変わって精一杯生きようとする姿を口にし頑張る姿・・・、痛々しいだけでなく懸命さが伝わり、「自分もひとつの区切り(別れについて)をつけてみようか」と考えているとのこと・・。「幸せをに気づけた」Aさんは、別れを事実として受け止めていく力を、自らの内に育ててられたのだと思います。

 大事な家族を失い、「サヨナラを言えない別れ」から来る、様々な気持ちの変化に向き合いつつ前を向いていける力は個々違うものです。それぞれ一人一人違った形や方法・出会い等が大きな助けになるようですが、その一つ一つに、人としてとても大切な価値が含まれていると教えてくださるようです・・・、Aさん、ありがとうございます(記:宇根)



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