2013年2月12日火曜日

薬ではなく人が人を癒すために

 今日は高校受験の合格発表の日・・・、南三陸町の志津川高校も合格者の発表がありました。
 HUGハウスの地元スタッフの若いお母さんたちの中にも、受験生のお母さんたちが居ます。今日は、発表の事が頭から離れにくく、気持ちも落ち着かない様子でしたが、夕方には合格の通知の連絡が入り、一安心でした。

 受験生は狭い仮設住宅の中での受験勉強に、いろいろな苦労と工夫があったようです。勉強のためだけに充てがう部屋の無い仮設では、別の兄弟が気を利かして部屋から出て行っては、場所を譲ったりボランティアの勉強の手伝いに通ったり・・・と、家庭や仮設住宅によっては、他にも様々な事があったことと思います。
 震災の経験をした子供たちは、子供達なりにあの経験を受け止めようと意識・無意識のうちに努力しているのかもしれません。日頃、子供たちの心までは直接は触れえませんが、夢と希望を持てる日や関係が作られますように願うと同時に、子育て世代の地元スタッフが多くの同世代の方々と触れ合うことで良き波紋をもたらす人に成長して行けることも併せて願いたいものです。

 今日のケアカフェ心香は、入谷地区の岩沢仮設住宅で行いました。カフェ参加者は6人。集会室でカフェを開催することで、部屋から出てこれる事を喜んでおられました。
カフェと同時に、個別訪問を併せておこないました。最近まで入院していた方を訪問、津波で流された夫の思い出や入院中の大変さを聴かせてもらえました。痛みで体が思うように動かないですが、その人としての自由や尊厳は一つも失われていないと思います。話を聴きながらも、そっと添えた手(写真右)に、その方の自由と成長を期待する思いを込めてます。


 午後には、別れて個別訪問。仮設住宅を3件、在宅を2件。仮設住宅は留守が多く、なかなか思うように出会いはありませんでした。それでも、前から合いたいと願っていた方との出会いに地元スタッフも一生懸命に寄り添う時間を作ってきました。その方が、この犬が私の愚痴を全部聞いてjれるけど・・・薬を使わないでこころを治したいのに、話を聞いてもらえない」と思いを分かち合ってくださいました。
 薬ではなく、人の心が人を癒す為には、どう丁寧に向き合うか・・・、この為に日々自分自身を整えて行かなければいけないと思います(記:宇根)

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