午前中に訪問した仮設住宅では、暖かい日差しに誘われるように何人もの方が散歩を楽しんだり、ベンチに出てきたは知り合い同士で話を楽しむ姿が目立ちました。
訪問した地元スタッフも久しぶりの再会を楽しむ事もできました。
仮設住宅の周りをよく散歩している男性に出会いました。よく散歩をしているようだと聴いたスタッフが、散歩の何が良いのか聞いてみると、「家にばかり閉じこもてしまっていると、ロクなこと考えないのさ・・・、そのうちにイライラしてくる。そうしているよりは、こうして散歩している方がいいから、毎日散歩しているんだ」という返事が帰って来たそうです。元気に散歩しているように見えても、本心は分からないものです。
また、「イライラするのは、町の復興に希望が持てない」からだと話す、その男性は散歩しながら夢中になって山菜を捕る事で今を忘れようとしているという事も教えてくれました・・・、今を忘れでもしないと心を保てないのでしたら、辛いことだと思います。希望、一つでも希望を掴み取れたら変われるのに・・・と思ってしまいます。
午後からは、隣町の仮設住宅を訪問しました。
なかなか出会えていなかった方への訪問。その方は、何年も前から次第に視野が狭くなってきています。「もし可能なら、5分間でもいいから目が見えるようになって欲しい・・・そしたら、この目で志津川の町がどうなっているのか見てみたい」と小さな希望を分かち合ってくださいました。5分間で刻みつけられる大切な思い出、そのために希望を持ち続けているその女性の希望を掴む心の強さに訪問したスタッフは感動していました。
それぞれの生活や価値観によって何を希望にするかは違ってくるでしょうけど、一人ひとりが希望を掴んで行けるような日が訪れることを心より願いたいです。(記:宇根)
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