ある女性が話してくれたのは・・。
「震災後に避難していた場所に来ていたレスキュー隊が京都の人だったのを覚えている・・・大変な時に助けに来てくれたんだろと思うと、今回の洪水で京都が大変になったのを聞いて、なんとかしてあげたいと思ったんだけど・・・、でも、何も出来ないんだよね、この状態では・・」
人として助けられた恩を何とか返したい。
そう願うのは至極当然でしょう。ただただ、支援を受ける側に回るのではなく、自分も助けてくれた人たちのために役立てたいと願うのは尊い、心の動きです。話してくれた女性はお礼を返したくても返せない状況、今でも津波の記憶が蘇りその思い出を忘れることにも未だ未だ時間が必要な自分を感じているようでした。世間話をしていても、すぐに津波の話に戻ってしまう事や、仮設の暮らしが更に不自由さを感じさせているのかもしれません。
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この地で生きる・・ |
また、ある在宅で暮らす女性を訪問すると、「いろいろ旅に出かけたい・・、夢にまでみるほどに。でも出かけられない。ここに居ないといけない。ここに居ないとだめなの、ここで生きないといけない・・・」と分かち合ってくださいました。出かけられない自分、自由に自分の思いのままに出ていけない不自由さ。それを受け入れて生きなければいけない苦悩・・・を語られていました。ここにも、不自由さを感じました。
津波という経験や被災地での暮らしは、いろいろな不自由さをもたらしているようです。

一つ一つの偶然のような出会いを、生き生きとさせる奇跡の出逢いと名付けるくらいの日々。
暮らしの大変さと日々の努力に頭が下がります。
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写真を嬉しそうに |
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お礼にと作った手芸品 |
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