2012年10月5日金曜日

鏡になる向き合い方を学ぶ


スタッフ研修会風景
今日の午前中は、定例のスタッフ研修会でした。日々、カフェや個別訪問を重ねている中で、立ち止まり自分を見つめケアの在り方を学ぶ研修はとても大切な時間です。come&see研修会さっちゃん(湯川さん)の研修も兼ねて行いました。
相手の鏡になるためには・・
 研修内容は痛む命に寄り添うために基礎にしている「沈黙」「アイコンタクト」の再確認を行いながら、今日は特に「相手の鏡になる向き合い方」について学びました。心の叫びや悩みを話してくださる方自身が、自分の中からの力や価値に気づいていくためには、スタッフ一人一人が鏡のようになる必要があることを確認しました。
 日々出会っている出会い方が、鏡にはなっていなかったこと、鏡になることがどういう事なのか、鏡にどうやったらなれるのか・・・難しさはありますが、今後出会いがある際には「相手の鏡になる」事を意識していくことを目指す事を確認できたのは大きな収穫でした。
「ケアカフェ心香」の説明

大上坊の集会所

カフェ風景
 午後は大上坊の地域集会所でのカフェとカフェ案内に別れて活動。大上坊地域でのカフェには地域の方が4人参加されました。津波の被害は及ばない集落で国道より何キロも山に近いところにありますが、家族や親戚が流された方はおられます。 「心のケア」のためのカフェである説明を行い、ゆっくり話ができる雰囲気になると、未だ見つかっていない家族の思いや震災以前から苦しんでいた思いなどを語られる方がありました。
「こんな風に、しっかりと話を聴いてもらえるなんて、良いね」と参加者からの感想もありました。話を聴いてもらえることの大切さ、その意味を実感する輪が広がったのなら嬉しく思います。
 ある方は、家族が流された時のショックと驚きが、1年半あまり過ぎた今になって初めて悲しみになり、涙が止まらないと・・・話しながらずっと泣いて居られました。別れの事実を受け止めるために必要な時間は、人によって違うことを痛感させられました。どうか、その方にとって、時間が優しく過ぎますように・・・この自然が癒しの機会を与えてくださいますように・・・大切な方との別れが悲しいことを悲しいと受け止められる関係が提供されますように・・・、そう心より願う出会いでした。

come6see研修のさっちゃん

研修を終えたさっちゃんとHUG

4日よりcome&see研修に参加していたさっちゃん(湯川さん)が今日で終了しました。日頃、高野山大学でスピリチュアルケアを学んでいるさっちゃん、被災地で地元の方々が自分のケアをしながら他者のケアに繋がって行く姿がとても感動しましたと感想を分かち合って下さいました。来年度で大学を卒業するために、残された時間は少ないですが、同じスピリチュアルケア学科の仲間と研修参加の為に帰ってきますと話してくれてのがとても嬉しかったです。
 是非、高野山大学の仲間に、この南三陸町の事を、地元スタッフの活躍を、そして人々の心の癒しの為にケアを共に生きることの大切さを分かち合って下さいますように願います。(記:宇根)
全員での記念撮影











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